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リレーエッセイ   第2回 私のおすすめの一冊 

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「スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む」

                 日本の大学生は何を感じたのか 

                              三村 敏子      

 国によってこんなにも違うものかと、大変驚きました。まず驚いたのは、小学生がデモ行進している写真でした。世論を形成するために何ができるでしょうか?という問いがあります。なぜ世論を形成するのか、それは、例えば学校のカフェが閉鎖されないように、多くの人の賛同を得て世論を形成し自分の考えを支持してもらう。世論を形成し、それによって決定に影響を与えるためのコツが示されています。

 *あなたの友人や親類から署名による支援を集めましょう。

 *地方の新聞に投書しましょう。

 *フェイスブックでグループを作りましょう。

 *人々を集めてデモを行いましょう。

 *責任者の政治家に直接連絡を取りましょう。

私もこれまでの人生で、ゴルフ場建設反対運動で集会を開いたりしましたが、これは、世論の形成を行う活動だったのかと、あらためて思いました。

また、社会とは何か、考えてみましょう。という問いがあり、社会とは目に見えるものと見えないものがあります。目に見えないものは、例えば法律・男女の役割・男女平等・民主制そして税金。目に見えるものは、学校や病院・道路・家・車・牢屋など。私たち人間もそうです。と書いてあります。社会とは何か、みなさん、考えたことがありますか?私は考えたことがなかったと思います。

日本の大学生がスウェーデンの教科書を読んだ感想が載っています。日本の教科書では正しいとされる答えがきまっていて、それを暗記するだけだけど、スウェーデンの教科書では、それが正しいかどうかを考えさせるという感じ。

やさしく書かれていて、すぐに読めます。教育の重要さを再認識させられた一冊です。

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